2026年プロ野球 完封負けが多い球団ランキング|最も0点で敗れたチームは?

野球では、1点差で負けても10点差で負けても記録上は同じ「1敗」です。

しかし、その中でも特に厳しい負け方があります。

1点も取れずに終わる「完封負け」です。

相手投手に最後までホームを踏ませてもらえず、0点のまま試合終了。投手陣が1失点や2失点に抑えていても、味方打線が0点なら勝つことはできません。

では、2026年のプロ野球で最も完封負けが多かった球団はどこなのでしょうか。

戦評.comに収録している2026年3月27日から9月26日までの試合データについて、各球団が「0得点で敗れた試合」を集計しました。

結果、最も完封負けが多かったのは、

オリックス・バファローズの19試合

でした。

続いて、

  • 楽天:18試合
  • ヤクルト:17試合
  • 広島:16試合
  • 西武:15試合
  • ロッテ:15試合

となっています。

一方、最も少なかったのはソフトバンクの6試合。

オリックスとは13試合もの差がありました。

単純な勝敗表だけでは見えにくい、「打線が完全に止められた試合」の多さから2026年の各球団を見ていきます。

※2026年9月30日時点。戦評.comに収録済みの9月26日までのNPB一軍公式戦を集計しています。

2026年の完封負けランキング

まず12球団の結果です。

順位球団試合数敗戦完封負け敗戦に占める割合
1オリックス140731926.0%
2楽天135801822.5%
3ヤクルト137761722.4%
4広島135751621.3%
5西武138591525.4%
5ロッテ133711521.1%
7巨人138621422.6%
7中日141801417.5%
9日本ハム140611118.0%
9DeNA139671116.4%
11阪神136591016.9%
12ソフトバンク13847612.8%

最も多いオリックスは19試合。

つまり2026年は、約7試合に1試合のペースで0得点に終わっている計算になります。

さらに注目したいのが、

73敗のうち19敗が完封負け

という点です。

割合は26.0%。

オリックスが負けた試合のおよそ4試合に1試合は0得点でした。

オリックスは19完封負けで12球団最多

オリックスは2026年9月26日までに140試合を消化し、65勝73敗2分。

総得点は477点でした。

以前、戦評.comでチーム打撃成績を集計した際には、オリックスのチーム打率は.243、本塁打は94本。

極端にヒットが打てないチームというわけではありません。

それでも完封負けが19試合あります。

ここから考えられるのは、

「打てる日と打てない日の差が大きかった」

という可能性です。

シーズン総得点だけを見ると、平均的に何点取ったかしか分かりません。

しかし完封負け数を見ると、

「打線が完全に沈黙した試合がどれくらいあったか」

が見えてきます。

19という数字は、打線の波を見るうえで非常に特徴的です。

オリックスは負けの26%が完封負け

単純な回数以上に目立つのが、敗戦に占める割合です。

オリックスの73敗のうち19敗が完封。

割合は26.0% で12球団最多です。

これは、

4敗に1回以上は0点のまま負けている

ということになります。

例えば3-2や5-4のような接戦で負けた場合、あと1本ヒットが出れば結果が変わる可能性があります。

しかし0-3、0-4のような完封負けの場合は、そもそも得点そのものがありません。

投手陣がどれだけ粘っても勝てない試合です。

このタイプの敗戦が多かったことは、2026年のオリックスを考えるうえで一つの特徴と言えそうです。

楽天は18完封負け

2番目に多かったのは楽天。

18試合でした。

楽天は9月26日までに54勝80敗1分。

負けた80試合のうち18試合が完封負けです。

割合は22.5%。

約5敗に1回です。

2026年の楽天は総得点448。

パ・リーグではソフトバンク681、日本ハム579などと比べると得点力に差があります。

もちろん総得点が少ないからといって、必ず完封負けが増えるわけではありません。

しかし、

シーズンを通して点を取る力が弱いチームでは、当然0点に抑えられる試合も増えやすい

という関係は考えられます。

ヤクルトは17試合

3位はヤクルトの17完封負け。

137試合で76敗。

そのうち22.4%が完封負けでした。

ヤクルトの2026年の総得点は435。

チーム打率も.236。

本塁打は82本でした。

一般的には「ヤクルト=打撃」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、2026年の数字を見る限り、打線が苦しんだ試合もかなり多かったことになります。村上が抜けた影響が少なからず出ているようです。

特に完封負け17試合という数字は、

約8試合に1回は0点で試合を終えている

計算です。

広島は16完封負け

広島は16試合。

75敗中16敗なので21.3%です。

広島の総得点は401。

9月26日時点では12球団でかなり少ない数字でした。

チーム打率も.224。

このため、完封負けが多いことは年間の得点力とも比較的一致しています。広島は選手の不祥事が色々あったので、それが影響したのかもしれません。

面白いのは、以前の逆転勝ちランキングでは広島は21逆転勝ちを記録していたことです。

つまり2026年の広島は、

点を取れる試合では大きなビハインドからでも逆転する一方、取れない日は完全に0点で終わる

という両極端な試合が存在したことになります。

単純な勝敗数だけでは分からない特徴です。

西武は敗戦数が少ないのに15完封負け

ここで非常に興味深いのが西武です。

西武は75勝59敗4分。

勝ち越しています。

それにもかかわらず完封負けは15試合。

59敗のうち15試合なので、

25.4%

です。

割合ではオリックスの26.0%に次ぐ高さでした。

つまり西武は負ける時、

4敗に1回程度は0点に抑えられている

ことになります。

これは面白い数字です。

西武は決して弱いチームではありません。

むしろ2026年は勝利数の多いチームです。

その一方で、

「負ける時は打線が完全に止められる」

という傾向が見られます。

完封負け数は、単純なチームの強弱だけでは決まらないことがよく分かります。

「完封負けが多い=弱い」ではない

この点は非常に重要です。

完封負けランキングだけを見て、

「完封負けが多い球団ほど弱い」

と考えるのは正確ではありません。

例えば西武は15完封負けありますが75勝。中日は完封負け14試合で西武より少ないものの、勝利数は59です。

つまり、

完封負けはチームの総合的な強さというより、攻撃の波や負け方の特徴を見る数字

と考えるべきです。

10-9で負けるチームも、

0-1で負けるチームも、

同じ1敗。

しかし中身はまったく違います。

中日は80敗でも完封負けは14試合

中日も興味深いです。

80敗は楽天と並んで多い数字ですが、完封負けは14試合。

敗戦に占める割合は17.5%です。

オリックス26.0%、西武25.4%よりかなり低い。

つまり中日は負けた試合自体は多かったものの、

「全く点が取れずに負ける」という形だけが特別多かったわけではない

ことになります。

以前の記事では、中日は先制した試合の勝率が低かったことや、7回終了時点でリードした試合から逆転されるケースが比較的多かったことも分かっています。

つまり中日の敗戦には、

「0点だから負けた」

以外のパターンも多かった可能性があります。

このように複数の記事のデータを組み合わせると、各球団の負け方まで見えてきます。

ソフトバンクはわずか6完封負け

一方、圧倒的に少なかったのがソフトバンク。

138試合で完封負けは、

わずか6試合

でした。

47敗のうち6試合。

割合は12.8%です。

オリックスの19試合と比較すると、その差は13試合。

2026年のソフトバンクが強かった理由を分析した記事では、

  • 681得点
  • チーム打率.260
  • 153本塁打
  • 650打点
  • 32逆転勝ち

など、攻撃力の高さが目立っていました。

今回の完封負け数にも、その特徴がはっきり表れています。

ソフトバンクは「最低でも1点取る」試合が多い

完封負けが6試合しかないということは、

132試合では最低でも1点以上取った

ことになります。

もちろん、1点取っただけでは勝てません。

しかし0点と1点には大きな違いがあります。

0点なら、投手が0失点に抑えない限り絶対に勝てません。

1点取れば、1-0という勝ち方ができます。

2点なら2-1。

つまり、

少なくとも得点を生み出し続けること自体が、勝利の可能性を残す

ことになります。

ソフトバンクは逆転勝ちも32試合で12球団最多でした。

先制されても点を取り返せる。

完全に0点に封じられる試合が少ない。

この2つは非常に相性の良い特徴です。

「強い打線」は大量得点だけでは測れない

強力打線というと、

10得点、15得点のような派手な試合が注目されます。

しかしシーズンを勝ち抜くという意味では、

大量得点できることより、0点に抑えられないこと

も重要かもしれません。

例えば、

10点、0点、10点

の3試合なら合計20得点。

一方、

6点、6点、6点

なら合計18得点。

総得点では前者の方が多いですが、後者の方が安定しています。

この意味で完封負け数は、

打線の「最低値」を測る指標

として見ることもできます。

ソフトバンクの6試合という数字は、爆発力だけでなく安定性が高かったことを示しています。

日本ハムも11試合と少ない

日本ハムも完封負けは11試合。

61敗中11試合で18.0%です。

日本ハムは総得点579、本塁打175本。

特に本塁打はソフトバンクの153本を上回っていました。

打線の形はソフトバンクと違いますが、

長打で一気に0を崩せる

ことが完封負けの少なさにもつながっている可能性があります。

ホームランはどれだけ打線がつながっていなくても、1本出ればその時点で完封はなくなります。

長打力が高いチームにとっては大きなメリットです。

阪神も完封負けは10試合だけ

阪神は10完封負け。

59敗中10敗なので16.9%です。

2026年の阪神は総得点502。

ソフトバンクほどの得点力はありませんが、完封負けは少なくなっています。

また以前の記事では、阪神は先制した試合が12球団で最も多い80試合でした。

初回得点も84点でトップクラス。

つまり阪神の場合、

早い回から得点して0-0の状態を崩す試合が多かった

ことが完封負けの少なさにも関係している可能性があります。

完封負けが起きる理由は「貧打」だけではない

完封負けすると、

「打線が悪かった」

という評価になりがちです。

もちろん、それは一つの理由です。

しかし相手側の要素もあります。

例えば、

  • 相手先発投手が絶好調
  • エース級投手との対戦
  • 強力なリリーフ陣
  • 球場が投手有利
  • 好守備でヒットを阻止された

などです。

2026年には、7回を無失点で抑え、そのまま救援陣がつないだ試合も多くあります。

そのため完封負け数だけから、

「この球団の打線は弱い」

と断定することはできません。

それでも140試合前後という長い期間で比較すると、一定の傾向は見えてきます。

完封負け率で見ると順位が少し変わる

単純な完封負け数では、

1位 オリックス19
2位 楽天18
3位 ヤクルト17

でした。

しかし「負けた試合のうち何%が完封だったか」で見ると、

  • オリックス:26.0%
  • 西武:25.4%
  • 巨人:22.6%
  • 楽天:22.5%
  • ヤクルト:22.4%

となります。

ここで西武が一気に上位に入ってきます。

これは西武の敗戦数そのものが59試合と少ないためです。

したがって、

完封負けの回数

と、

負け方として完封が多いか

は別の指標として見ると面白くなります。

0点で負ける試合を減らすことは勝率改善につながる

当たり前の話ですが、完封された試合で勝つことはできません。

そのため打線の改善を考える場合、

「平均得点を増やす」

だけでなく、

0得点試合そのものを減らす

ことにも価値があります。

例えば19完封負けのうち5試合で2点取れるようになったとします。

それだけですべて勝てるわけではありません。

しかし投手陣が1失点、2失点に抑えていた試合なら、結果が変わる可能性があります。

長いシーズンでは、この数試合が順位に影響することもあります。

得点力を見るなら「平均」だけでは足りない

野球のチーム打撃成績では、

  • 打率
  • 本塁打
  • 総得点

などがよく使われます。

しかし今回の完封負け数を見ると、

得点の分布

も重要だと分かります。

同じ500得点でも、

毎試合3〜4点ずつ取るチームと、

大量得点と0得点を繰り返すチームでは、

試合の勝ち方は変わります。

そこで今後は、

  • 0得点試合
  • 1得点試合
  • 2得点試合
  • 3〜5得点
  • 6得点以上

のように球団別に分布を出すのも面白そうです。

それによって、

安定型の打線なのか、爆発型の打線なのか

まで比較できます。

完封勝ちとセットで見るとさらに面白い

今回調べたのは「完封負け」です。

逆に、

何試合相手を0点に抑えて勝ったか

という「完封勝ち」も集計できます。

この2つを組み合わせれば、

  • 完封勝ちが多く完封負けが少ない球団
  • 完封勝ちも完封負けも多い球団
  • どちらも少ない打撃戦型の球団

など、チームの特徴をさらに細かく見ることができます。

特に投手力の高い球団では、完封勝ち数が増える可能性があります。

これは今回の記事の続編として相性が良いテーマです。

2026年の完封負けから見える球団の特徴

今回の数字をざっくり分類すると面白い違いがあります。

オリックス

完封負け19で最多。敗戦の26%が完封で、打線が完全に止まる試合が目立つ。

西武

75勝している強いチームながら15完封負け。負ける時は0点というケースが比較的多い。

中日

80敗している一方、完封負けは14。敗戦理由が必ずしも無得点だけではない。

ソフトバンク

完封負けはわずか6。大量得点できるだけでなく「最低でも点を取る」安定感が際立つ。

こうして見ると、同じ勝敗表でも「負け方」にはかなり違いがあります。

まとめ

2026年9月26日までの試合を集計した結果、完封負けが最も多かった球団は、

オリックスの19試合

でした。

続いて、

  • 楽天:18試合
  • ヤクルト:17試合
  • 広島:16試合
  • 西武:15試合
  • ロッテ:15試合

となっています。

一方、最も少なかったのは、

ソフトバンクの6試合。

オリックスとの差は13試合です。

さらに敗戦に占める完封負け率を見ると、

オリックスは26.0%。

つまり約4敗に1回が完封負けでした。

西武も25.4%と高い数字です。

一方ソフトバンクは12.8%。

2026年のソフトバンクは総得点681、逆転勝ち32試合という攻撃力を持ちながら、そもそも0点に抑え込まれる試合自体も少なかったことになります。

完封負け数は、単純な「打線の強さランキング」ではありません。

しかし、

チームの打線がどれくらいの頻度で完全に止められているか

を見る指標としては非常に面白い数字です。

戦評.comでは今後も、

「完封勝ちが多い球団ランキング」

「1得点以下で終わる試合が多い球団は?」

「10安打以上して完封された試合はある?」

「少ない安打でも得点できる球団は?」

など、最終スコアだけでは分からないチームの特徴をデータから分析していきます。


集計条件

  • 対象:2026年NPB一軍公式戦として戦評.comに収録されている試合
  • 集計期間:2026年3月27日〜9月26日
  • 完封負けの定義:自チーム0得点、相手チーム1得点以上で敗戦した試合
  • オールスターゲームは集計対象外
  • 最多:オリックス 19試合
  • 最少:ソフトバンク 6試合
  • オリックスの敗戦に占める完封負け率:26.0%
  • ソフトバンクの敗戦に占める完封負け率:12.8%

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